岩手への旅路三日目

宮城県仙台市の「道の駅おおさと」で朝を迎える。

日中の気温が5度までしかあがらないと聞き、改めて寒さに震える。北海道に住んでいた頃はマイナスでないだけで「あったかい」とか言っていたと思うと、めちゃくちゃ温いとは思うのだが。さすがに縦に長いな、日本。

証くんとの話し合いの結果、なんとか走っていけるまでキャンピングカーで走るということにした。スピードは40キロていどしか出ないが、もしかしたら目的地岩手まで走っていけるのかもしれない。向こうに着いてから修理に出してもいいだろうとの判断の末であった。

もともと、スピードを出して走るのは好きではなく、せっかくなので二人で景色を楽しみながら走ることにする。やっぱり東北は美しい。昔に花巻に来たときも思ったが、なんかいちいち景色が美しく見える。澄んだ空気のせいか、それとももともと持っている美しさなのか。時間があるときはゆっくり走るのもいいなと言い合う。

のろりと走っていると雪がチラついてきた。このままでは吹雪くだろうと判断した二人(証くんも僕も雪国出身なのでなんとなくそういうのはわかる)はこの旅のために購入したチェーンを装着することにした。ゴムのチェーン、初めて見た。鉄のガリガリ言いながら走るやつしか見たことなかった。鉄のものに比べて付けやすいという利点があるらしい。確かに、初めてにしてはうまく装着できたと思う。

岩手の奥州市まで来て、とうとうキャンピングカーのクラッチが限界を迎えた。広域農道を走っている途中だったので、運良く、脇に止めることができた。仙台まで走ってこられただけでもすごいなという感じだったのに、岩手の奥州まで頑張ってくれたココニクル号に感謝。目的地まではまだ遠いが、かなり見えてきた。本当にありがとう。いやまだまだ頑張ってもらうけど。

レッカーにて修理工場へ。2.3日で戻ってくるのだそう。証くんが八幡平の仕事を終える頃にはまた元気に走れるようになるだろう。というわけで電車と徒歩移動の旅になってしまったのである。

雪の降りしきる中、一ノ関の街を歩く。懐かしいこの感覚は雪国の感覚だ。歩くのを断念してしまうぐらいのものなので決していいものではないが。札幌に住んでいた頃に夜中にタバコが切れ、買いに出たはいいが途中で引き返したことがある。今回は引き返すことはできない。距離もあのときより遥かに長い。

一ノ関駅のホームにある駅そばで食事。あたたかい。そして味がすごく優しい。結構、北上してきたので濃いめの味かと思っていたのだが、薄めのだしの効いた柔らかい味付けであった。この味は福井の駅そばに似てるな。

証くんの交渉でなんとか24時間だけレンタカーを借りて移動できるということになった。これはうれしい。さすがに電車と徒歩での移動には限界がある。八幡平はなにしろ遠いのだ。

東北のひとのあたたかさ。レンタカー屋のお兄さんにあたたかいカフェオレをいただく。こういうちいさい心遣いが嬉しいのだ。雪国のひとというのはこういう寒さに対するひとへの配慮というか、やさしいとこあるよね。遠慮はいらないから温まっていきなよ的な。この歌は襟裳岬のうただけど。


レンタカーを借りたはいいが、道が完全にスケートリンクと化している。こういう道は苫小牧にいたころに経験している。ブレーキ踏んだら確実にすべるやつだ。レンタカーがキャンピングカーに比べて小さいこと、証くんの運転技術でなんとか乗り切ったが、本当にトラックを運転している方とか尊敬。証くんもキャンピングカーでここ(特に花巻あたり)を乗り切る自信はなかったというし、もしかしたらココニクル号は敢えてあの場所で故障してしまったのかもしれないね、と証くんと言い合う。いや、オカルトっぽいけど、車とかバイクって結構そういうとこあるから。

というわけで無事に八幡平に到着。本当に無事で良かった…!

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